入力はKH方式で行う(長母音は重ねる)。

::は等値の意を表す。
例えば、
aapaH :: amRta
(キーワードは順序を問わない)
を検索すると、
aapaH  :: amRta
で始まるエントリーがいくつか表示される。これは、
「aapaH(水)はamRta(不死)である」
という文脈に関するエントリーである。
aapaH  :: amRta. KS 29.6 [174,16].
aapaH  :: amRta. MS 4.1.9 [11,1].
などは文献上でそれが現れる箇所を示しているし、
aapaH  :: amRta, see amRta :: aapaH.
は、逆に「amRta(不死)はaapaH(水)である」という文脈もあるので参照せよ、との意味である。
そこで、
amRta  :: aapaH. MS 4.1.9 (S. Levi, La doctrine du sacrifice, p. 160, n. 3).
を参照すると、それはS. Leviによる記述であり、MS 4.1.9に基づく指摘であることが分かる。
上記の通り、永ノ尾自身は同じ箇所を「aapaH(水)はamRta(不死)である」という文脈で読み取っているので、これは誤りでは無いかと思う。

行末の()はそのエントリーの種別を表す。
例えば
kaamyapazu devataa
を検索すると、kaamyapazu(犠牲獣祭)がどのようなdevataa(神々)に対して捧げられるのかが分かる。
aaditya  in a kaamyapazu for a brahmavarcasakaama three lalaamas, three zitipRSThas, ・・・中略・・・(devataa) 
行末に(devataa)とあるのは, aadityaが神の名であることを示している。
行末に(devataa)とあるエントリーをまとめれば、犠牲獣を捧げられる神々のインデックスができあがる。
同様に、
kaamyapazu sacrificial animal
を検索して、行末に(sacrificial
animal)とあるエントリーをまとめれば、犠牲獣祭で捧げられる動物のインデックスがたちまちできあがる。これを眺めると、長らく遊牧生活を続けたインドの人々が家畜を非常に細やかに呼び分けていることが分かるであろう。

brahman ::
を検索すると、brahmanという言葉が等置の文に現れる場合、ほとんど賓辞(述語)としてであることがわかる。

?)
を検索すると、誤記の可能性のある部分を永ノ尾が修正した部分が列挙される。例えば、
/35/ agnir(>agner??) jihveti satataM havir asy utpavanaantaram /
に現れる、(>agner??)は、文法的観点からagnirの部分が本来agnerであったと考えられる事を示している。
(> ??)は誤記であることがほぼ間違いないもの、(> ?)は可能性があるものを表す。

aaditya
を検索すると、aaditya(太陽)を含む行が現れるが、
もし見出し語にaadityaが現れる行を検索したければ、
entry:aaditya
を検索すればよい。
いくつか本文がseeで始まる行があるのは、「参照せよ」の意味である。
aaditya    see pariveSa: halo around the sun.
のように、see と:(コロン)を含む場合、pariveSaが見出し語で、halo around the sunの部分がその説明である。すなわち:(コロン)はtabの代わりである。
すなわち太陽の暈(かさ)を表す、pariveSaを参照せよという意味である。

[](角カッコ)には2つの意味がある。
一つは文献テキストの転記において、[ページ数,開始行数-終了行数]という形式で引用箇所を示した。
aabhyudayikazraaddha  txt. AzvGPZ 2.19 [166,6-22] ([166,6-13])...中略...(to be continued)
txt.はテキストの転記を意味する。aabhyudayikazraaddhaに関する記載として、AzvGPZ 2.19の166ページ、6行目から22行目を転記してあり、この行はその6行目から13行目であり、続きがあることを表す。

もう一つは文献の請求番号であり、例えば、
aapastambadharmasuutra
    bibl. Elvira Friedrich, 1993, Das aapastamba-dharmasuutra --
Aufbau und Aussage, (Europaeische Hochschulschriften, Reihe 27,
Asiatische und afrikanische Studien 31), Frankfurt am Main. [K10:426]
の[K10:426]は東洋文化研究所図書館の請求番号を表している。
bibl.は参考文献を意味する。

Jain
    tantra bibl. M.B. Jhavery, 1944, Comparative and Critical Study of
Mantrashastra (with Special Treatment of Jain mantravaada), Ahmedabad.
[Bun.Intetsu, 3gokan,J:9870].
は東京大学文学部インド哲学科の請求番号を表す。一部は[Intetsu]あるいは(Intetsu)としか表記していない。

vivaaha mantra analysis
を検索すると
vivaaha(結婚)